かばんの中を思い浮かべながら廊下を歩いてると、少し先でうちのクラスの斎藤と話しているあいつがいた。 隣の席の、水無月菜々子。 初めて隣の席になって、 あいつの存在を知った程度。 でも……何故か気になる。 それにしても…… なに笑顔で喋ってんだよ…… 俺には無愛想なくせに。 そんな笑顔向けてんじゃねぇよ。 あいつのことになると何故か俺は冷静でいられなくなる。