優しい涙

気がつくと、僕は椅子から立ち上がり、藤波様を見下ろしてしまっている。


急に顔がほてり、胸が苦しくなった。


これは藤波様の冗談だとわかっているのに…




A7のこととなると、ついむきになってしまう。



自分でも知らないうちに感情を抑えられなくなって、頭で考えるより早く言葉が勝手に口から飛び出てしまう。



僕は黙ったまま立ち尽くした。


目はうつろにさ迷い、どんどん途方に暮れていく。