【短編涼話】 十物語

ブツブツと小声で何かを呟きながら、小刻みに揺れる体。

生きてることに安堵したのもつかの間。

婆ちゃんは壊れていた。

『さぁ、商談だ。この中で生き返ることのできる人間がいるとしたら、どいつを生き返らせたい?』

鬼は嫌な笑いで赤い唇をニィッと吊り上げながら、ゆっくりと右手を開いた。

そこには、紫に光る球体が五つ。

球の中には心臓がドクドクと脈打っていた。

「生き・・・帰るだって?」