最近は鬼が活発で毎晩毎晩戦い通しだった。 そのせいであまり良く 寝れていない。 でも…あの家で気を許して眠る事は出来ないから… 「今日は町にでも行こうか」 そう呟いて町へと足を向けた。 蝉が鳴き始めている。 夏が近付いているのだろう。 「暑くなってきたな」 まだ7月上旬なのに… 空を見上げる。 そこには清々しい晴天が広がっている。 自分とは正反対の心模様だった。