ツバサくんが待ってるって解ったから
週が開けてからは会社にも行った。
本当は出来るだけ長く一緒にいたくて
それこそ1秒でも離れるのは辛かったけど
『いっておいで。待ってるから』
と、言う、ツバサくんのコトバには逆らえなかった。
決して強い口調ではないのに
ううん、どちらかと言うと優しいのに
ツバサくんの声が、コトバが、アタシを動かす。
ツバサくんの手にかかれば、アタシなんて笑っちゃうくらい、簡単なオンナなのだ。
そんなことを考えながら、いつものごとく給湯室の壁に寄りかかってずびずびお茶を飲んでいたら
「ユキさぁん!オッハヨウゴザイマス!!今日もスペシャルです!ゴージャスです!エグゼクティブです!!だから結婚して下さい!!!」
と、いつものように訳の解らない安藤がやって来た。
「安藤・・・雰囲気で使ってるんだと思うケド・・・アタシ別に管理職でも高給取りでもないから結婚しないわ」
と、いつものようにかわすアタシ。
「えー、ユキさん高給取りが好きだったんですかぁ?だったらもう数年待って下さい!高給取りになって見せますから!!」
「そーじゃなくて。アンタが言ったエグゼクティブの意味よ」
本当に安藤は6大を出ているのだろうか・・・やっぱりバ○ダ大学の間違いかしらネ?
時々、本気で心配になるアタシなの。


