サクラドロップス


すると安藤は慌てて、視線をアタシからパソコンの画面へとずらすと。

「・・・スミマセン」

と、言って、キーボードを叩き始めた。

うん、なかなか良いリズム。

「サクラちゃん、でしたっけ?可愛い猫ちゃんが待ってるんですもんね。はやく仕事片付けて、帰りましょう」

・・・今は、もう一匹大きな猫がいるしネ。

「ウチにも、白黒の猫いるんですよ。両目のトコロが黒くてですね、名前、何だと思います?」

キーボードを叩きながら、安藤。意外に使える・・・とか思うアタシはやな女かしら。

「・・・パンダちゃん?」

ベタな回答をするアタシ。

すると安藤は、クスクスと笑って。

「残念でした!モモちゃんです。ユキさんちのサクラちゃんと、仲良くなれそうな名前だと思いませんか?」

と、言って、嬉しそうな顔をした。

「なんでモモよ・・・?」

「牛柄だから」

「じゃあギュウちゃんでイイじゃない」

「女の子にギュウちゃんはないでしょう!牛はモーモー鳴くからモモちゃんです。可愛いですよ、あとで写メ見せますから」

と、言いながらも、仕事はキチンと進んでいる。

確かにこれなら、30分で終わるかも。