ので、アタシは。
「お疲れ様。また来週ネ」
と、言って、湯飲みや肉まんのゴミを片付けると、パソコンの画面へと視線をずらした。
すると、安藤は。
「うっわ、ユキさん!軽くスルー??スルーっすか?さすがのオレもちょー凹む・・・けど、そんなクールなユキさんはやっぱり素敵です。美しいです。最高です。だからそろそろ付き合ってください」
と、言って立ち上がると、ペコリと腰を90度に曲げて、昔のおもちゃによくあるバネ入りの兵隊サンのような勢いで頭を下げた。
「・・・無理」
と、アタシ。
パソコンのキーボードを叩く指に、乱れはない。
「・・・はは。ユキさん、その0.1秒の迷い分、オレが気になりはじめましたネ??」
顔を上げて、安藤。
「何よそれ」
「てんてんてんの時間分、どうしようか考えてくれたってコトでしょ?前はそんな時間もなく、速攻で無理って言われましたもん!ちょい進歩です」
「誰が進歩よ」
「・・・?オレ?あれ、それともユキさんかな?んん?んー・・・ま!イイです!共に進歩したってコトで!!で、オレ、そっちの書類、もらってイイですか?あと『それだけ』なんでしょ?2人でやったら、30分で終わりますよ」
アタシの苦笑に、笑顔でこたえ、書類を手にする安藤。
・・・どうしたもんかな。


