少し年寄りじみたコトをアタシが考えていると。
「オレはユキさんを誘ってるの。君は課長に鰻でも食べにつれてってもらいなサイ」
と、言って、安藤は顔をしかめて見せた。
するとエリカちゃんは。
「えー、安藤さん、一途ぅ。エリ、ちょっと興味もっちゃった♪」
と、言って、少し顎を引いて、より瞳の大きさを強調して安藤を見つめた。
なるほど・・・瞳の大きさ3分の1アップ。
勉強になりますなぁ・・・
「もたなくてイイよ!ちょっとユキさぁん、何とか言ってやって下さいよぅ。オレとユキさんは運命の赤い糸で結ばれてるんですよネ?ネ?ネ?」
2人の様子を他人事のように眺めていたアタシに、安藤。
アタシはカップの底に残るコーヒーを飲み干すと。
「ばーか。アタシは赤い糸なんて信じてないの。ほーら、そろそろ仕事仕事!」
と、言って、カップを洗い、いつも通りに棚に戻すと、二人を追い出すように給湯室から出て、デスクへと向かった。


