けれどツバサくんは
多分、作り笑いと知っていても、それを暴くようなコトはせずに、少しだけ悪戯な笑みを見せると
「パキラね、新芽吹くから。捨てちゃダメだよ?」
と、言って、いつの間にか玄関の外に出してあったパキラ?を指差した。
「・・・ツバサくん?これは何?」
この、根っこから20センチのトコロでスパッと切られた、寒々とした植木は。
「パキラ。昨日ユキさんが会社行ってる間に管理人さんにノコギリ借りて剪定してみたんだケド。大丈夫、このコは、ちゃんと生きてる」
「とても新芽が出るようには見えないわよ・・・」
アタシの管理が悪かったせいで。
「うん。でも、パキラって結構強い品種だから。ユキさんの粗雑な扱いにも耐え抜いたんじゃない?」
「粗雑で悪かったわね」
「繊細って言ってほしいの?言ってあげようか?」
「別に言ってほしくないわよ!っつーか、そんな風に言ってもらったって嬉しくないし!!」
「うん、そういうトコロは大変可愛い」
「ツバサくん生意気よ!!」
年下のクセに・・・
「今年下のクセにって思ったでしょ?ユキさん顔に出すぎ」
「お、思ってない!!!」
「じゃあそれでイイけどさ。あ、あとさユキさん、この写真は・・・」


