サクラドロップス


「ふーん。じゃあオトーサン?」

一緒に手を洗いながら、ツバメくん。

「なんでオンナのアタシがオトーサンよ!!!」

しかもアタシさっき自らツバメくんをオカーサンとか言ってるし。

「会社帰りのお土産に焼き鳥買って来てくれたみたいだから。ボク、ツクネ好きなんだよねー」

手を洗ってうがいをして、ツバメくんは焼き鳥用の和皿をキッチンから見つけてきた。

ウチにあんなお皿あったんだ。

最近まともに料理してなかったから、忘れてたかも。

「あーら残念。ツクネないし!」

ふふん。

勝ち誇ったかのように、アタシ。

するとツバメくんはガーン・・・と、バックグラウンドミュージックがかかりそうな表情になり。

「焼き鳥でツクネ入れないってありえなくナイ?」

と、言って、ガックリと肩を落とした。

「焼き鳥と言えばレバーにヤゲンに皮にネギ間よ。サクラには調味料抜きでササミ焼いてもらってあるしーい」

「そこまでオヤジ趣味に磨きがかかってたか・・・甘かった」

「みゃーおん?」

「あ、サクラどこにいたのー?ツバメちゃんにいじめられなかったぁ?」

「みゃう」



・・・そして

2人と一匹の、お夕飯の時間が始まった------