「イエ、でも・・・すみませんでした!」
アタシの後を追って、安藤。
「・・・意味わかんないし」
泣き顔を見られたのと、ツバサくんと連絡がとれないことの不安で、アタシは安藤に八つ当たりをしていた。
やっぱり安藤は柴わんこみたいだ。
人懐っこくて、コチラが元気な時には可愛いとも思うけど
疲れたり苛ついたりしている時にソチラの喜怒哀楽をぶつけられると
・・・正直、うっとうしくて、イライラする。
アンタが謝りたいのは、アンタの勝手な罪悪感でしょ?
アタシがアンタに側にいてほしくないってコト、なんでワカンナイの?
サクラだったら解るのに。
ツバサくんだったら、解るのに。
「スミマセン」
「もう謝んなくてイイってば。かえって感じ悪いし!」
駅前の信号が赤になり、アタシは小さく舌打ちをする。
「イエ、でも・・・ユキさん、ここのトコロ、はやく、帰りたいみたいだったのに・・・」
と、言う、安藤の言葉で
アタシの、我慢の限界の糸が、切れた。


