何とか明日に回せる分の資料を残して事務所を出ることが出来たのは、時計の長針と短針が真上を指す時間になってからだった。 アタシは不安でドクドクと存在を気持ちの悪いほどに主張する心臓を右手で押さえながら 出来る限り早足で廊下を歩き エレベーターホールで下へ向かうボタンを押して、ツバサくんが待つアタシ達の部屋へと電話をかけた。 なのに・・・ なのに。 ツバサくんは、電話に出ては、くれなかった。