そして、そんな日に限って営業の信じられないミスがあり
アタシはすぐには帰れない量の残業をしなくてはならなくなった。
ツバサくんのコトが心配になったアタシは(正確にはツバサくんがいなくなるコトが心配なアタシ)事務所で一人になってから、携帯で家の電話にコールして、ツバサくんが出るのを確かめた(この前の一件から、ナンバーディスプレイでアタシからの電話は出るようにお願いしてあるの)
ツバサくんは、電話の向こうで優しく笑って
『大丈夫だよ、残業、頑張って』
と、言ってくれたけれど。
アタシの心は目の前の資料じゃなく、パソコンの画面じゃなく
あの居心地の良い・・・ううん、ツバサくんがいるから居心地の良い部屋に飛んでいて
ありえないミスを連発し・・・
そのせいで
余計に帰るのが、遅くなってしまった。


