サクラドロップス


開花宣言が出てしまうと

憎らしいくらい顕著に、桜の蕾は伸びやかに広がり

電車の窓から見る桜の老木も

得意げに淡いピンクのローブを纏い始めていた。


でも

まだ、大丈夫。

ツバサくんは、今朝も『待ってるから』って、言ってくれたもの。

だから、大丈夫・・・

アタシに黙って、いなくなったりは、しない。


そう、思っても

窓から見える桜の木が視界に入る度に

アタシは軽い動悸と、目眩を覚えていた。


サラサラと雪のように

花びらは 舞い落ちて・・・


そして

そして・・・・・・