サクラドロップス


「なに?その不満そうな顔は」

玄関からキッチンに寄り、冷凍庫からカップアイスとスプーンを2人分持ってきたツバサくん。

「不満よ。秘密だなんて」

少し前には詮索しないようになんて、言ってたクセに。アタシは勝手なオンナかしら。

「いやボクにだって秘密のひとつやふたつ、なーんて、ネ」

アタシにアイスとスプーンを渡しながら、軽く舌を出して見せるツバサくん・・・そんな姿も、やっぱりとっても可愛いの。

と、ドキドキしてるアタシの気持ちを知ってか知らずか・・・

「今知りたいコトは○×スーパーとニコニコ商店街の魚屋と、明日安いのはどっちだろうってコト位かなぁ」

と、続けるツバサくん。

ス・・・ステキな主夫なのネ?夫じゃないケド。

「・・・あら、そんなもんなのネ」

と、アタシ。何だか期待をしすぎたかしら。

「あとはユキさんのスリーサイズ位?」

はは、と笑って、アイスを狙ってきたサクラをじゃらしながら、ツバサくん。

「やだアタシのスリーサイズ位教えてあげる・・・って!バカッ!!!」

「だからおっそ!ユキさんツッコミ遅いから」

笑うツバサくんに、怒ってみせるアタシ。

寂しくなったサクラが2人の間に入ってきて、ふんわり幸せ。


ねぇ、ツバサくん

まだ、もう少しだけ

もう少しだけ、何も考えず

キミとの日々を、楽しんでもイイよね?


もう少し

もう少し、だけだから・・・


けれど------