「………」 彼は表情を変える事もなく、ただ黙って私を見ている。 私は怒りに任せてクルリと向きを変えるとドアに向かって歩いて行った。 もう、勘弁してよ…! たったの百万円しか持っていない私なんかより、この学園には暇とお金を持て余した良家のお嬢様が沢山いるわ。 そういう人を相手に商売したらいいのよ。相手を間違えてるわ。 そう思いながらドアに手をかけた瞬間、その手をガバッと掴まれて身体の向きを変えられた。 「!!」