いや…、だめよ。 例え敵が近年まれにみる美少年だとしても、学園一の秀才でプリンスだったとしても……。 ……二日目にしてすでにメロメロなんて、私、いくら何でも簡単過ぎでしょ…。 「あの、結城くん…」 彼の腕から出ようと、そっと彼の胸を押す。 すると更にグッと抱きしめる腕に力がこもった。 「…!」 「…柊…でいい」 「は?」 「彼女から苗字のくん付けなんてあり得ねぇ。うすら寒い」 ……え、…名前で…呼べ、と?