「…はい、どうぞ」 中から声がしてハッと我に返り、扉をそっと開ける。 「…あ」 中にいたのは結城くん…じゃなくて ………夏目くん。 「やあ。杏奈ちゃん。 …昨日は楽しんでくれた?」 …ドキッ。 色々思い出してボッと顔が火照る。 「あ…は、はい…、それなりに…」 彼は昨日と同じ落ち着いた様子で微笑んだ。 「そう。良かった。 柊は優しくしてくれたかな。 あいつ、人の好き嫌いが激しいから少し心配してたんだ。 ……まあ、仲良く抱き合っていたから大丈夫だろう、とは思ってたけどね」