朝日がまるでスポットライトのように彼だけを照らしているみたいな、煌めくオーラ。

結城くんが昨日と変わらない綺麗な笑顔で登校してくる生徒達に挨拶をしている。

「会長、おはようございます」

「おはよう」

「ご苦労様でぇす」

「どうも」


…………。

私は固まって立ち止まってしまっていた。

「あ、今日からしばらく執行部のお出迎えだっけ。
挨拶週間?だっけ。
しばらくは劇的に遅刻者が減るわね。

……って、ちょっと杏奈。何してるの、行くわよ」