首を傾げる私をじっと見ながら由依がポツリと訊いてきた。 「ねえ、杏奈。 アンタさ、原田くんの事を考えてる時、何を思ってた?」 ……は?…何をって…。 「そりゃ、…もし付き合えたら、こんな所でデートして、とか、 こんな服を着て、あんな髪型にして、とか…。 あ、こんなシチュエーションでキスしたら素敵、とか」 私は頭の中に次々と浮かぶ、まだ知らない世界の自分を見ながらウットリする。 「……」 「……」 …ふと、気付くと二人がそんな私を見て唖然としながら再び固まっている。