「俺を……買えよ。 後悔はさせねぇよ…?」 極めつけは…愛を囁くような、甘い声。 そんな。何で? 卒業まで予約で埋まったあなたの時間を、なぜ私が…? 「なあ、…杏奈…」 や、な、名前…。 次第に自分から力が抜けていくのが分かる。 ずるいよ、太刀打ち出来る訳ない。 頭が朦朧としてくる。 魔法にかかったみたいに。 ……―――欲しくなる。 彼の時間。 知りたくなる。 この先を。