「とんでもない。
今ナンバーワンに抜けられると経営がヤバいんでね。

お前は卒業までビッシリ予約が入ってるんだよ?

…まあ、少しなら例外も認めなくもないけど」


…卒業まで……ビッシリ…?!

す、すごい…。


「ふん。勝手に言ってろ。

……おい、お前」

は?私?

結城くんが私を…見てる?


「おい、行くぞ」

そう言うや否や、結城くんが乱暴に私の腕を掴んで立たせる。

ええええ!?


い、い、行くって、何処に!?どうして!?

しかも、そんなに強く引っ張られると痛いんだけど…!