「…解ってくれた? とりあえずここはそういうトコロ。 まあ、どうするかは後は杏奈ちゃんが決めて。 ファイル、もっと見る? 持ち出し禁止だから貸せないけど。 今ならゆっくり見てくれていいよ」 「あ…あの……、いや…その」 ぎゃー! もう、何なの? ど、どうしてそうなるのよ…! 「必要ねぇ」 …は? 結城くんの長い腕が私の前に突然すっと伸びて、目の前のファイルを掴むと、夏目くんの目前に差し出した。