…この人…、知ってる…。 ドアに身体をもたれさせて不機嫌そうに私を軽く睨む様に見下ろしている目の前の男の子を私はもちろん知っていた。 二年A組、結城柊。 ……こんなに近くで見たのは初めて。 二年生でありながら生徒会長で 成績は常に学年トップで 家は石油会社の財閥で 顔は非の打ち所のない完璧な美形。 そう、藤木学園一の人気者。 誰もがプリンスと呼ぶ この人が 何故、ここにいるの…?