初めての恋の甘い誘惑~レンタル彼氏は学園王子~


「さ、行こう!
柊?早く」

……まさか、この俺がタメの女に振り回される運命だったとはな。

人生、何が起こるか分からねぇ。

「柊!早く!遅れちゃう」

「はいはい」

…ま、これも悪くねぇけどな。

もうしばらくこの我が儘に付き合ってやっか。


彼女に追い付いてそっと手を繋ぐ。

握り返してくる手が小さくて愛しい。

「今日、すき焼きだって、ママさんが」

「やった!!マジで?
柊、たくさん食べないと。
残すとママの機嫌、ヤバいよ」

「大丈夫。
それまでに運動して腹減らすから」

「運動?何?」

「杏奈と」

「……。
や……バカ。何考えてんの」

「覚悟しとけよ」

「……!!」


ホント、悪くない。

今までなかったけど……
幸せってこんななのかな。

大切にしよう。