やがて、その人垣の中央から女子を割って一人の人物が飛び出してきた。 「杏奈!!」 パチリと目が合った瞬間にその人物は真っ直ぐに私に向かって駆け寄ってくる。 ………! やがて私の前まで来ると私の腕を引っ張りつけてその胸に抱き止めた。 『キャー!!』 一際、大きくなって響く悲鳴。 「…し…柊…?」 彼の胸で塞がれた口からモゴモゴとした声で彼を呼ぶ。 「杏奈…。会いたかった」 …ち……、ちょっ…、何で…。