「……クラブは…辞めた」
……え。
「朝、中津に言ってた事、聞いてなかったのか」
「え?何を?
聞こえないわよ。誰かさんのラブシーンで頭がいっぱいだったもの」
「ラブシーンって、お前…」
「いいよ、後できちんと支払うから。
そんな急に優しくなったり、ベタベタしたりして混乱させないでよね」
「……」
「じゃ、私戻るね」
ドアに向かって歩き出す。
柊に背を向けた途端に涙が溢れ出す。
私…、ホントに彼が好きなんだ。
レンタルだなんて、嫌なんだ。
どうしよう、初めから柊が私に本気になる訳ないって分かってたのに。


