「うそうそ。軽いよ。逃げんな」 「んもう。ヤメテよね、本気にするから」 彼はクスクス笑いながら私の髪をそっとかき上げる。 後ろから耳を軽くカリッと甘噛みされてゾクリとする。 「やっ…!やめて」 「何で」 「くすぐったいよ」 「じゃあ、こっち向いて」 「え…」 「キスして」 「やだ。しない」 「何で」 柊の瞳が哀しげに一瞬揺らめく。 や、もう……。 そんな目で見ないでよ。