「柊、大丈夫…? 疲れたのかな?ごめんね、私、動物園に来たいだなんて。 柊はこういう所、苦手そうだもんね。 少し休もうか」 杏奈はそう言ってから、また俺の意見も聞かずに俺の手をグイッと引っ張って歩き出した。 ……ほら、…遠慮が全くない。 俺の前を歩く杏奈の小さな背中を見ていると、彼女のペースに巻き込まれている自分が何だか別の誰かの様に思えてくる。 俺らしくもないよな。 何で俺はコイツに振り回されているんだろう。