「おい、待てよ!柊!!」
「もう、いいだろ。
今回のアガリはいらねぇから」
「困るよ、ちゃんとフォロー入れてからじゃないと。
それに契約した以上は最後まで務めないと。
ユーザーがチェンジを希望しない限りはお前が彼女のラバーなんだ」
「んなの、知るかよ」
……何?
扉の内側から声がしている。
言い争っているみたいな…。
「大体、あの女、普通じゃねぇよ!
俺が何をされそうになったか知ってんのか!?」
「でも、途中解約は出来ないよ」
「心配しなくてもこの建物は俺が出入りしなくても自由に使っていい。
こんな戸建の貸事務所なんてどうせ売れねぇだろうし。
鍵も預けておくから」
「そんな問題じゃないよ!」
「じゃあどんな問題だよ!?」
「お前がいないと困る!お客が来なくなる」
「知るかよ!勘弁してくれよ」
「じゃあ、名前だけ、名前だけでいいから!
考え直して」
「はあ!?何言ってんだ。俺はもう嫌だ。しばらく休むから!」


