冬も終わりに近付き、日射しの照る日がしばらく続いていたあの日。
肌寒いグランドで俺と柊はまたサッカーの助っ人に駆り出されていた。
「さみぃ~…。何で俺が……」
ブツクサ言う柊に瀬戸川先輩が明るく声をかける。
「いやいや、毎回悪いね~。
もうさ、いっそサッカー部員になっちゃえば?
ワハハハハ」
寒さの中で更に寒いテンションの先輩を柊は軽く睨む。
「……笑えねぇ」
「まあまあ、結城。
頼むよ。今日の結果次第で予選出場の意気が上がるんだよね」
にこやかに柊の背後から声をかけたのはタメの原田大樹。
サッカー部の次期キャプテンだと噂されてる。
俺も中等部の頃はこいつとかなりいい勝負してたんだよな。


