柊にそっと目配せをすると彼は微かに頷いた。 「さ、真美さん。行きましょう。 実は俺、お腹ペコペコなんですよ。 何か食べさせてもらえませんか」 「あら、そうなの。ええ、いいわよ。 その後は……うふふ」 「…真美さんにお任せしますよ。 何なりと。 俺は……あなたのものですから」 そう言ってキラリと笑う柊に婦人は期待のこもったキラキラした視線を向ける。 柊は婦人の背中にそっと手を添えて事務所を出て行く。