「なあ、柊。 お前に頼みたい事があるんだけど」 サッカーのユニフォームを着替えてから、軽くシャワー室で汗を流した後で玄関へと向かいながら歩いている途中で俺は思い切って彼に切り出した。 「は…?…何」 「ゆっくり話したいから迎えの車を断ってくれないか」 「………」 彼の警戒心の針がマックスに振れるのを微妙に感じた。 だけど、柊にしか頼めない。 俺を、信じてくれ。 「……分かった。待って」 彼は携帯を取り出して小さな声で車を帰した。