その容姿から、彼に近付く女の影は常に見え隠れしてはいるけれど、柊を本気で好きな女は果たしてその中にいるだろうか。 ……まあ、無理だろうな。 別に柊を取り巻く女達の肩を持つ訳ではないが、結城の跡取り息子で、その背後にあるものの大きさを考えると、どうしても彼自身の事は二の次になってしまうだろう。 柊自身もそれを誰よりも一番よく解っているんだ。