美人な女子を見たわけでもないのに、男の俺がドキドキしてどうすんだよ。
俺は一瞬、彼にまとわりつく美麗なオーラに圧倒されて固まった。
そこにいるだけで空気が変わる様な存在感。
……驚いた。何だ、これ。
―――一瞬で興味を持った。
「……隣、いいかな」
引き寄せられる様に近付いて彼に声をかけた。
携帯から目を離し、面倒臭そうに顔を上げて俺を見た彼と初めて目が合った。
ドキッ……。
思わず顔が火照りそうになる。
……イケメン……ね。
一言で言えばそうだが、何か違う。
そんな陳腐な言い方じゃ彼を説明しきれない、何か。


