ゼエゼエ、と息を切らしながら俺達二人の真ん中にドンッと割り込んで入ってきた彼はサッカー部キャプテン、瀬戸川先輩。 俺と柊の肩をガッチリ掴んで逃がさない、という様な体勢で話し始める。 「なあ、君らマジで考えてくんねぇかな、サッカー部。 本気で欲しい戦力なんだよ、頼むよ」 …またその話かよ。 柊も迷惑そうに顔を歪めている。