『あたしの恋は終わった……』 それでも、想いは変わらない。 これからもずっとタクトに恋しながら、ミミは生きていく。 不意にミミは、澄んだ青空を見上げた。 『タクト、恋を教えてくれてありがとう』 タクトがミミのことをどんな風に思っていたかは分からないけど、 少しくらい自惚れてもいいよね。 だってタクトは、ミミのことを“可愛い”って言ってくれたから。 それはウサギとしてじゃなくて、人間としてのミミのはずだった。