満月が明るく光る美しい夜。 ミミはお団子をたくさん詰めた袋を片手に森の中を駆け抜けた。 足が勝手に動いて、ミミを愛しい人の元へ案内する。 そして森を抜けた時、一つの小屋にたどり着いた。 『ここだ!』 根拠はないけど、ミミは直感的にそう思った。 そして一つ大きな深呼吸。 勢いで扉を叩いた。