悩んでいるうちに空は暗くなって、星が散らばり始めた。 きっと忘れられるって言ったけど、やっぱりそんなの無理だった。 頭に男の子の顔が浮かんで、なかなか消えない。 撫でられた頭が熱を持って、全身に回るようだった。 『会いに……行こう!』 ミミはキッチンに行き、お母さんが丸めたお団子をたくさん袋の中に入れた。 「それ、どうするの?」 「ちょっとご近所さんにお裾分けするだけ。すぐ帰ってくるから」 そう言って、自慢の瞬足で家を出た。