『…ありがとう、桜』 「何言ってんの、つらいときはお互い様でしょ?」 それから少しくだらない話をして、国際電話だから電話代が高くなるだろうということで、そこで話を終えた。 拓夢がメールでオーストラリアの写真を何枚か送ってくれた。 綺麗な景色ばかりで、その中のひとつを待ち受け画面に設定して、携帯を閉じた。 明日は、また中村さんと撮影だ。 「よし、がんばろう!」 一人でそう意気込んで、私は眠りについた。