憎かった。 手に入らない桜が。 桜と笑い合ってた男が。 仕事に集中できなかった自分が。 俺より認められた山本隼人が。 「…じゃあね、桜ちゃん。 俺もすぐ後を追うよ」 「…やだ…っ拓夢、拓夢…!!」 届かない手を、必死に拓夢に伸ばした 「っ!やめろ!!桜…!」 ナイフを握る手にぐっと力が込められたその時 ガシャーーーーーンッ!!