「いらっしゃいませ、!」



(今日もいた…っ)



コンビニのドアを開けるとあの笑顔が迎えてくれた



その笑顔を見るとなんだか心臓がぎゅーってなって、嬉しいのやら苦しいのやら…




恋してるとき特有のなんとも言い難いこの気持ち。




あの笑顔をみると私まで幸せな気分になれるんだ




少し明るい茶色に染められた短髪はあの人によく似合っている。




(今日は前髪、…ピンで留めてるんだ…)







”結城(ユウキ)”




胸に付けられたプレートにはそう、書いてあった。



なので私は心のなかで「結城くん」と呼んでいた





図々しいのは分かってる。
それでもいつか心の中だけじゃなくてあなた本人に向かって言える日が来たらいいなって来るはずのない日を少し夢見てあのコンビニに通ってた。