NUDE〜彼女の心〜


すると素直はニコッと笑って。


「私のドレスを『幸せを呼ぶウェディングドレス』と呼んでくださる方がいらっしゃいますが、ドレスを作れることで私自身がみなさまから幸せをいただいてます。

本当は…私自身が自分のドレス着て『幸せを呼ぶウェディングドレス!間違いなしっ!』って宣伝しなきゃいけないんですけど、なかなかね〜…」


そんなジョークと共に会場を湧かせ。


「まぁでも…いつかしますよ、結婚。
いつかはわかんないけど…。

だって…例え離れていても一緒にいることが当たり前の人ですから。

私用に前から用意してくれてる指輪が机の引出しにまだ眠ってるはずなんで。それを渡してくれたら…私はいつでも、何なら今すぐにでも嫁にいきますよ」


爆弾どころじゃない、核ミサイル級の発言に報道陣もスタッフも唖然とし、一瞬、何が起こったのかわからないとみんな鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしていた。


その隙に『フフフ…』と笑って素直はその場を去り、みんなを煙に巻いた。


もちろん…。
テレビの前で茫然とするこの俺もその煙に巻かれた内の立派な一人のようだ…。