そして約束の30分が近づく頃。
きっとこんな風に顔を合わすのもこれが最後だろうと思って。
それなら悔いは残さないようにしてぇなぁ…なんて私事がひょっこり顔を覗かせてしまったから…。
「あ、そうだ!
Naoさん、ご結婚されるんですよね?
その時のドレスは今回展示されてるんですか?」
自然な流れで聞けたと思った。
それに読者も世間も知りたいことだろうし、返答如何ではいい宣伝になるだろうとも思ったから。
それなのに素直は…その質問をした途端、顔を強張らせまるで傷ついたような目をした。
えっ…?
何かまずかった??
…って、思うヒマもなく秘書の彼女が『お時間ですので』と割って入ってきて強制終了させられ逢瀬は儚く終わった。

