そう…。
目の前に立っていたのは素直だった。
あの日突然消えた素直が今目の前にいる。
う…そだろう?
こんなことって…!
でも驚きに言葉を失っているのは俺だけじゃないようで。
素直もまたこの状況を聞かされてなかったのか、俺を見て茫然と突っ立っていた。
お互いが信じられないって顔して見つめ合ってるもんだから秘書の彼女が「先生?」っと、何度も声をかけていた。
「えっ…?」っと彼女に目を向けると。
「??こちらにお座りください。
顔色が優れませんが大丈夫ですか?」
「あ、うん。
大丈夫…。」
覚束ない足取りで俺の向かいに腰を下ろした素直。

