そして迎えたそのでっかい仕事の当日ーーー…。
社長の指示通り、指定された超有名ホテルのフロントに名刺を見せると俺より幾分若いフロントマンが『承っております』と恭しく頭を下げエレベーターに乗せられ案内された。
着いた先は最上階。
『スウィートルーム』ってやつだ。
広い廊下にフカフカ絨毯。
およそ場違いな自分にドギマギした俺は何だか申し訳ない気持ちで前を歩くフロントマンに着いて行った。
正装とかしなくていいのか?
俺、かなりラフな格好で来ちゃったけど大丈夫!?
大体、今からここで何が起きんだ!?
俺が不安と焦りが汗となって額を濡らしている間にどうやら部屋に着いたらしく。
ノックをして中の人を呼んだフロントマンは先程俺が渡した名刺を中から出てきた美女に渡した。
その美女はドアの隙間から俺をチラッと見てから『どうぞ』と中へ通してくれた。
さっぱり状況についていけない俺は促されるまま部屋へと入り、失礼がない程度に部屋の中をすばやくチェックした。

