どの雑誌にも彼との噂が書かれてあるし、引退してても律儀に昔の約束を果たすぐらいだから一番の有力候補とされて当たり前だろう。
でも…素直はそのデザイナーの彼とは『男女の関係じゃなかった』って言ってたしなぁ…。
あ、でも…『焼けぼっくいにナンタラ…』って聞くし、時が経って愛情に発展したのかも…?
「…………。」
『くだらねぇ!』…なんて言いながらもちゃっかりその雑誌を読みながら昔きいた話を思い出したりなんかして。
俺って相当痛い奴かも…。
…てゆーか、普通にキモいよな。
別れた彼女の今を知ろうとするとか…。
そんな自分にちょっと引きつつ、その雑誌を棚に戻すとそそくさと買物を済ませコンビニを後にした。
梅雨独特のジメッとした鬱陶しい空気の中を帰る道程は余計に俺をゲンナリさせて。
今年の夏もショボそうだなぁ〜。
何かいいことねぇかなぁ〜…。
恋がしてぇな、恋っ!
40を超えたおっさんがいよいよ現実逃避を始めた。

