素直がどこに行ったのかはわからなかったが、多分…あの手紙を寄越してきたデザイナーの男のとこだろうと思った。
きっと探す方法はいくらでもあった。
探して会いに行くことも、ちゃんと話し合うことも連れ帰ることだってできた。
でも俺は探さなかった。
それは別れたからとか、終わったからとかってわけじゃなく。
もう疲れたとか、もういいやって諦めたわけでもなく。
何ていうか…あいつが決めたことなら好きにしたらいいと思った。
見放してるわけじゃない。
俺だってあいつのことは好きだ。
結婚しようと思ってたぐらいなんだ、そんな簡単に気持ちはかわらない。もちろん今でも愛してる。
だけど…俺はきっとどっかで思ってた。
素直をもう一度、光の中へ返してやりたいって。

