NUDE〜彼女の心〜


あぁー…勘弁してくれよ…。


俺は天を仰いだ。


正直、素直が鬱陶しかった。


この日、俺は地方…ってほどでもないが朝早くから何本も電車を乗り継いだ田舎へ行っていて本当に疲れていた。


それでなくても、その前日は仕上げなきゃならない仕事が朝方までかかってしまってろくに寝ていなかったってのもある。


普段なら聞き流せたかもしれない些細なことが今日は余計に俺をイラつかせていて。


泣く素直を宥めることも優しい言葉をかけてやる気も起きなかった。


「イツキさんは…私がいない方がいい?」


涙交じりのその問いかけに「そんなことない」って答えたが、それがどういう風に伝わったかはわからない。



「じゃぁ…私が海外に行くって言ったら…どうする?止めて…くれる?」


「ーーーー…!」