NUDE〜彼女の心〜


だが…。
あれはいつ頃だったか…。


日課と言っていいぐらいマネキンから外したドレスを自分にあててはクルクル回ってたはずがしなくなり。


飽きれるぐらいの自画自賛もしなくなり。


プレゼントした日なんて大はしゃぎしていたはずのミシンにも触らなくなった。


その頃から薄々だったが気付いていた。


思うように歩けないことに焦り、イライラしていることも。

もしかしたらここが限界でこれ以上は歩けないんじゃないか…って不安に思ってることも。


だが俺は言わなかった。

素直が俺に言われたくないってことがわかっていたから。


『焦っても仕方ないじゃないか。』

『なるようになるさ。』

『もしかしたら歩ける日は明日かもしれない。
そしたら今日諦めたらなんてもったいないんだ!』


そんな言葉を何度も飲み込んできた。